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 アイドル好きが高じてアイドルになる。そんなストーリーは、昨今はごくありふれている話なのかもしれないが、このところ注目度が急上昇しているアイドル歌手・小桃音まいは、ちょっと独特の道を歩んできたと言えるかもしれない。有名アイドルグループの妹分のような形でもなく、オーディションからのデビューでもなく、18歳で単身上京して1人でライブ活動をスタート。それからわずか1年あまりで年間300回ものライブを重ねるまでになっている。2009年9月のファーストシングルから現在の5枚目まで、リリースするCDはいずれも完売。自身のブログはもとより、テレビやCM、ラジオ、雑誌といったメディア、さらにAKB48やSND48のメンバーとともに映画への出演も果たした(『地球防衛ガールズP9』)。2012年も更なる飛躍が期待できるアイドルの1人だ。 「きっかけはハロー!プロジェクトなんです。小学校3年か4年生のときに、最初はテレビを見て可愛いなと思って、それから自分でCDを買うようになって、学校でトレーディングカードがすごく流行ったりして、ファンクラブに入りました」。ここまではごく普通のアイドルファンだったが、さらに憧れを強くしたのが初めて行ったライブでの体験だった。当時住んでいた神戸から大坂城ホールまで友だちと出かけたコンサート。「何十メートルも先のステージに居るのに、すごくパワーが届いてくるんですよ。お客さんや会場との一体感も体験したことのないもので、わー、異空間!と思って、一気にハマりました」。ツアーで関西にライブがある時は、毎回行くようになって、次第に、自分もステージに側に立ちたいという思いが強くなっていった。そしてそこからの行動力で、彼女はアイドルファンの一線を越えることになる。

 最初は神戸から週末だけ東京に通って、ライブをする日が続いたが、上京するとその回数がケタ違いに多くなり、「気づいたら年間300本になっていて、最初は自分でもビックリしました(笑)」。身長も147cmと小柄なだけに、1日に何本も掛け持ちするハードワークは体力的にもキツかったというが(最高で同日6本!)、「民族大移動」と呼ばれるユニークな動きのあるライブは、瞬く間にその界隈で有名になり、「まいにゃ」の愛称で親しまれ、活動を広げてきた。

 「『民族大移動』という名前はファンの方がつけてくれたんです。『なのです☆』という曲で、私が右に歩いて、次に左に歩いてという振付があるんですけど、その動きに合わせてファンの方が1人2人と付いてきてくれて、それが10人、100人になってと、全員がついてくるようになったんです。それを会場の後ろで観ていた方が『民族大移動してるみたいだ』って言ってくれたのがきっかけです。今はそのワードとともにファンの方みんなに覚えてもらってどこでも盛り上がるので、感動しますね」

 それでも、ここまで数多くの本数ライブをやっていると、ファンもまいにゃの歌をじっくり聴くには、どのライブを観に行けばいいのか迷ってしまうかもしれない。ワンマンライブは年に2回、活動を始めた4月と誕生日の8月26日に行なわれているが(昨年はさらにクリスマスイヴに特別に開催された)、それとは別に定期公演というのを昨年の9月から月イチのイベントとして開催していて、料金も抑えた設定で、ワンマンほどではないが、90分しっかりとまいにゃのステージが堪能できる。

 その定期公演、今月はmorphが会場なのだが、morphでは稼働式のステージを最大限に上げて、他の会場よりも後方のお客さんまでもストレスなく観ることができるのも嬉しいポイントだ。もちろん、男性ファンだけなく、彼女がかつてそうであったように、アイドルに憧れる女の子たちの来場も歓迎だ。「ホールコンサートと違って、ライブハウスは女の子にはハードル高くて勇気もいるかもしれないですけど、来てくれた子たちからファンレターを貰ったり、応援してると声を掛けてもらったりすると、私もついこの間までそういう立場だったので、すっごい嬉しいです」

 今年はアルバムもリリースしたいという、まいにゃ。さらに「野外ライブでペンライトをもってみんなを『民族大移動』させたい」とも。グループアイドル全盛の時代に、次のソロの時代を予感させる?活躍に注目したい。

official blog:http://ameblo.jp/kotonemai/

Live情報
1/23(月) 小桃音まい 定期公演KISS *004 『123』
会場:morph-tokyo
open/start: 19:00/19:30
料金:¥1,500
主催:Cheer-Music


Interview&text : Eiji Kobayashi


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