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 9月18日にmorphでの初のワンマンライブを行なうLIFriends(ライフレンズ)は、メンバー全員20歳という若さで、ロックでキャッチーなメロディを大切に「メロディー・ラップ」という独自のジャンルを掲げる次世代のパーティーロック・バンド。メンバー5人は高校の同級生で、結成したのは2006年の高校1年の春。最初はまったく楽器を触ったことのないメンバーもいる「ゼロからのスタート」で、文化祭を目指しての練習の日々だったが、もちろん始めた最大の動機は「モテたいから」。バンド発足のストーリーとして今どきこれほど直球なのも珍しいが、そんな彼らの地元は、東京でも緑豊かな西多摩地区、青梅線沿いの羽村市にある(初めて聞く人は検索してね)。

 2007年から、立川のライブハウスを中心に活動をスタートさせてから(※当時はLIFE LINE名義で、今年の7月にバンド名をLIFriendsに改めた)、彼らの中でただ楽しむ段階から次のステップへ上がるきっかけとなったのが、地域の高校生バンドたちが競い合う「ハイスクール・バトル」というイベント。初出場の時に見事に(?)敗退したことの悔しさがハンパなかったらしい。「それで火がついて、絶対にリベンジしたい!」と、バンド活動が本格化する。そこで出会った同世代のバンドからライバルもできて切磋琢磨とバトルを繰り広げ、高校3年の最後には、同大会で見事に優勝を果たしている。

 最初にCDを制作したのも高校在学中だった。「高校生でCDあるってカッコよくねぇ?」と、ノリで出してみたところ、「レコーディングをしてみると、ダメなとこ、足りないところがたくさん見つかって、勉強のためにもまた出したい」と、半年後には2枚目のシングルを発売。それぞれのCDの発売と同時に自主企画も開催し、成功を収めるなど、彼らの存在が立川を超えて知れ渡るようになっていく。高校卒業後の去年の8月には、「ある程度曲も揃って準備もできたので、高校の3年間と地元で地道に頑張ってきた集大成として」ミニアルバムをリリース。東京を飛び出して、東北と東海にもツアーを決行し、ファイナルの立川のワンマンでは、会場の動員記録を塗り替える成功を収め、11月に立川代表で参戦したTama Rock City2011では、審査員特別賞を受賞した。

 そんな彼らの音楽、「メロディー・ラップ」とはどういうものだろうか。作詞・作曲をてがけるリーダーのFUNKY(Ba&Vo)とMAKOTO(Gt&Vo)は、中学の時に、ゆずやコブクロといったアーティストに影響を受けたフォーク的な音楽をやっていた。この2人とKAMI(Key)、HAYATO(Dr)は中学も同じなのだが、高校で新しく出会ったSHUNKUN(Vo)がラップをやっていて、「ミュージシャンになる前にエンターテイナーになりたい」「音楽もお笑いも一緒でいいじゃん」と言う自称“5枚目ボーカル”(2枚目+3枚目ということらしい…)の異分子が、科学反応を起こしていく。楽曲的には原型のフォークサウンドにラップを融合させるべく、またSHUNKUNもラップにこだわらず歌モノとしてのボーカルも鍛え、5人で試行錯誤を重ねながら、既存のミクスチャーとも異なる独自のスタイルを確立していくのだ。

 そして、何よりLIFriendsの根っこにあるのは、メンバー全員が共有する、明るく、前向きな姿勢だ。それぞれの体験にもとづく歌詞にも、若者ならではのリアルと共感が詰まっている。「ライブを観に来てくれた人に全員笑顔になって帰ってもらうのが目標」とSHUNKUNは熱く語った。「どのライブでも、規模の大小関係なしに、お客さん1人でも笑わせてやろうって思ってるんです。いろんな人がいて、それぞれの状況があって会場に来ていると思うんですけど、最初はバラバラかもしれない気持ちを、帰りにはLIFriendsが笑顔でひとつにしたい。9月のワンマンも、これを楽しんでやっと今年の夏が終わった!と感じられるような、音楽あり、笑いありの、熱くて濃いステージにしたいです。っていうのは本当は全部どうでもよくて、とにかく僕だけ、SHUNKUNだけを見に来てくださいね!!!!!」  最後は“5枚目”ぶりが暴走してしまったが……、馬鹿で真面目で明るくて、これからどこまで昇りつめるか楽しみな、彼らの「現在」を見逃す手はないとだけは断言できる。

official site:http://www.toilandmoil.co.jp/LIFriends/
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(Live情報) ワンマンライブ『今年も最高の夏が終わった??!』 
2011年9月18日(日)@六本木morph-tokyo
OPEN 18:30/START 19:00
チケット ADV/_2,500 DOOR/_3,000(Drink別)

Interview&text : Eiji Kobayashi


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