「yeah まだまだ 遠くまで行こう 過ぎる景色よ/so far away never seen before 心の声を聞こう」――今年の夏の終わり、何気なくつけていたテレビのCMから流れてきたこの印象的なフレーズを聞くや、「この曲は何だ? 誰だ?」と耳を奪われた人は多いはずだ。SUBARU FORESTER(車)、FUJIFILM Fine Pix Z3(デジカメ)、SMIRNOFF ICE DRY(酒)と3社合同の超大型タイアップで、プロモーションとCMを兼ねた“プロマーシャル”ソングに抜擢されたのは、他ならぬmorphでも以前から大プッシュしているASIAN2のニューシングル〈遠く〉だ。〈ASIAN VIBRATION〉に続きavexからメジャー第2弾となる今作では、シンプルかつメロディアスな旋律が誰もの心を鷲掴みにすること間違いない。9/6の発売直後、拠点とする松本のスタジオで早くもアルバム制作に入っていた、ツインMicのTATSUとTWENTY"20"をキャッチした。
ラストを飾る〈Stormy Crazy Show〉は、“ASIAN2 WORLD TOUR 2010 in south africa”とサブタイトルを冠した、「ボーナストラック的」なパーティーチューン。4年後のW杯の舞台を仮想としながらも、彼らが世界をツアーしている姿を浮かべるのは決して難くないから不思議だ。 「遠く」のCDジャケットには、地平線に沈む陽を臨んだ赤茶けた無人の大地と空に向かって振る、ピースサインのシルエットが刻まれている。その先にあるのは、ASIAN2がたどり着こうとする未知なるフロンティアだ。そしてまたその風景は、我々の祖先が森から出てヒトとなり、初めて大地を目にしたときの遠い記憶が刻まれてもいるだろう。まだこの世界は終わっていないし、荒廃の果てから何度でもやり直せる。彼らのメッセージが胸にこだまして、そう僕に信じさせてくれる。