morph-tokyo
TOP SCHEDULE FREE PAPER FLOOR MOVIE Indies A Go Go! FOR A PLAYER ACCESS MAIL
Pick Up Artist



 「21世紀型の芸者遊び」をコンセプトに、メンバーを芸者に、公演を宴会に見立てたレビュー形式の新しいエンターテインメントを発信しているサルメが、5月12日(日)に一日限りの限定公演「サルメ・ドゥ・ソレイユ」を開催する。サルメは座長の色羽紫を中心に2006年に旗揚げしたカンパニー。オフィシャルの資料によると、「パフォーマンスを通じて1人でも多くの人々に明るい気分、華やかなムードを届けていくことを要とし、(…)形式や常識にとらわれない自由な作品づくり、パフォーマンス披露をモットーに活動する」とあり、ニューヨークでも公演を成功させているというから、アイドル集団も顔負けだ。しかも、「お酒とサルメは20歳から」をスローガンに掲げ、我が国の芸能界の急激な若年化に抗って、「いい大人の、いい大人による、いい大人のためのエンターテインメント」を目的としているって、一体何者だ?!

 サルメが標榜している「21世紀型の芸者遊び」とは、いわば現代のヴァーチャルなお座敷遊び。源氏名となるアルファベットをもった9人の女性たちは、「浦安のマジックキングダム」「六本木のアマンド前」など座長が全国各地でスカウトしてきたエンターテイナー揃い。着物をベースにアレンジした衣装で、歌と踊りに芝居を織り交ぜ、「お座敷レビュー」というその独自の形式を作り上げてきた。その活動場所は、芝居メインの劇場公演、歌・ダンスメインのライブハウス公演、寄席やアートギャラリー、結婚式場といった特殊な空間を使った“定形外公演”、さらに宴会やプライベートなパーティーへの“出張サルメ”など、まさに神出鬼没だ。

 実はmorphではオープン当初に、サルメの前身となるウズメという劇団を紹介したことがある。寺山修司も大好きという色羽が創り上げる世界は当時もっとアングラな匂いを発していた記憶があるのだが、今はとても健康的というか、ストレートに表現をしている印象がある。「たしかに以前は衣装もボンテージとかで、格好つけてちょっとネガティヴなものをオシャレにやっていたんですが、今はおっしゃるように健康的になったというか、作る芝居もハッピーエンド以外の楽しくないものを作ろうという気持ちは全くなくなりました。それは時代の変化もあると思いますね。お客さまにも以前は“面白かった”とは言われても“元気が出る”とは言われなかったので、ホントに真逆です。最初はその反応に戸惑いもありましたけど、今は私たちの意識も変わって、本当にエネルギーがあり余ってる連中が集まっているので(笑)、少しでもお客さんに元気を持って帰ってもらいたいと思っています」(色羽)。ズバリ去年から掲げるテーマは“Love&Laugh”だ。

 その言葉通り、サルメからはメンバー全員が心から楽しみ、一緒にお客さまに楽しんでいただこうという“芸者魂”が伝わってくる。そこにはメンバー内のヒエラルキーや対立も皆無。大人が楽しむための設定上のフェイクはあっても、きれいごと(=ウソ)はないのだ。「私たちには若い子と違って、選択肢が限られてるんですよ。だから迷いもないし、真っ直ぐに夢を追い続けていける」。その姿勢を色羽は「執着」と言って憚らない。「いい年して夢を見てるって、執着以外の何ものでもないんじゃないですか?(笑)。でも結婚しても子どもを産んでもやりたい、家庭に収まりたいと思っている子たちはいないし、むしろ女性だからこそ身軽にできるんじゃないかなと思いますね。これも今という時代の一つの縮図じゃないでしょうか」

 念願のニューヨーク進出計画が実現したのも、そんな彼女たちの真摯な夢を後押しする人たちがいたからだ。「NYに行きたい!って図々しく言ってたら、募金(カンパ)がすごい集まった」のだという。何と昨年はジャパンソサエティ主催のチャリティライブにゲスト出演し(他の出演者は坂本龍一、ルー・リード、フィリップ・グラスなど!)、「The New York Times」でも大きく取り上げられた。  その他にも大手寿司チェーン店の「すしざんまい」のCMにオリジナル楽曲が採用されたり、台東区で開催される「したまち演劇祭」で、本物の芸者さんが使用している浅草見番で満員御礼の公演を成功させるなど、サルメの活躍する舞台はどんどん広がっている。唯一無二のお座敷レビューも、百聞は一見に如かず。まずは一日限りの「サルメ・ドゥ・ソレイユ」で、サルメ的贋(にせ)サーカスをご堪能あれ!

OFFICIAL WEBSITE http://www.salme.info/

(ライブ情報)

☆一日限りの限定公演☆ 「サルメ・ドゥ・ソレイユ SALME DU SOLEIL」
5月12日(日)@morph-tokyo
開演13:30/17:00/20:00 全3公演
※受付時間は開演45分前

【チケット】

飛び出し注意!3D旦那シート(パフォーマーが飛び出す限定シート) :
¥4,300(ドリンク別/お土産つき)

安全一般シート(自由席):
¥3,400(ドリンク別)

・当日受け付け各500円増
・全ステージ着席でのご観覧となります。
・メール受付:info@salme.info まで、お名前、公演時間、枚数、メールアドレス、電話番号をお送りください。
・電話受付:03-5414-2684(morph-tokyo)



Interview&text : Eiji Kobayashi


Copyright 20085. morph-tokyo All rights reserved.